大日ヶ岳への登山道について

生活道を登山道に’復元’('07.6.27 中日新聞より抜粋)

郡上市白鳥町前谷の宿泊研修施設「ハートピア四季」近くの県道石徹白・前谷線から、大日ヶ岳(標高1,709m) に至るかつての’生活道’が、地元・前谷地区民らの熱意によって新登山ルート「大日ヶ岳東縦走路」として 復元された。(島崎賢一)

地元の熱意が実る。全長5.8キロ巨木ぞろいのブナ林も

大日ヶ岳への登山道の地図

このルートは、同地区東側の高鷲町境の尾根を通って大日ヶ岳山頂近く(約1,630m)で、ダイナランド(高鷲町)からの 登山道に合流する全長5.8キロ。下方の4キロは民有林を、上方の1.8キロは国有林を通る。推定樹齢百ー二百年、 直径五十-百センチ超というブナの林が約二キロ続く見所もある。

国有林は一九五五(昭和三十)年まで民有林で、住民が山仕事など生活の道として従来していた。新ルートはこの復元で、 昨年夏に地区の有志が発案。岐阜森林管理署と同市に復元を陳情するとともに、民有林区間約4キロと小洞峠方面を代開。 秋には関係者が踏蒼登山をした。今年四月、国有林分を市が無償で借り受け、地元が整備作業をした。

二十五日には、前谷自治会や同管理署、市の関係者ら十三人が雨の中、ダイナランドルートを上り、新ルートとの合流点に案内標柱(十センチ角、高さ1.8メートル)を設置。バンザイをして全線開通を喜んだ。この後、地元関係者らが前谷側へ下り、ほかに案内標柱三基を設置した。

有志の竹下一政さん(六十一)は「美濃の登山道の中にこれだけのブナ林があるところはない。大日ヶ岳の勇姿も見てほしい」と多くの利用を期待した。

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