かわいむら おどり川 |
こい釣りを始めたとき最初に行ったのがおどりダム湖で、明け方からウキを眺めて確か2匹程持って帰れる釣果があったと思う。案内してくれた先輩とアレコレ話しているとこの下流でかなりアマゴが釣れるらしい。そんならばと先輩と一緒に渓流熱が再発したころダム湖下流を訪れた。 当時はまだ谷脇のヤナギが残雪に押しつぶされていた時期で、ヤナギに引っかからぬよう遠くから竿を振った。 流れ込みの上流に程よい瀬があって、何度かアタリもあったので少し粘ってみたら、穂先を引き込むアタリと共に0.3号が合わせ切れした。急ぐ気持ちを押さえて押さえて仕掛けを作り直し、活きの良い餌をつけて振り込むとまたもや同じようなポイントでアタリと共に切れていく。仕掛けが悪いのかサカナがでかいのかまたイライラとハリスを結んでいると「ここらのでかいヤツはホントにでかいからなー」と先輩の笑う顔が近づいてきた。以降アタリもなくなりもと来た道を引き返したが、後日読んだ雑誌によるとその頃は40cmを越えるイワナが何匹も釣り上げられる一級の渓流だったそうな。 その後まもなく河川改修と共にキャンプ場やら管理釣り場が出来てヒレがボロボロの養殖アマゴの川に変わってしまった。年配のフライマンにも有名だったおどり川下流も“昔は良かった”渓流の一つに数えられるようになった。 |