むぎわら どじょう |
これも釣ったんではなくてタモで掬った。中井水の水神様を湧き出し口とする水路は、底面がコンクリで貼ってなくてアチコチから伏流水が砂を押し上げ噴き出していた。 綺麗な湧き水にしか住まないといわれているむぎわらどじょうもこの水路にはたくさん生息していた。 どじょうのように人影を見て逃げるが、泥水に潜るわけでもなく“ツイーッツイーッ”と逃げるのが早く、タモを構えてもなかなか追い込むことができなかった。体の側面にあるあまごのパーマークのような美しい模様が見たくて、水路の脇を抜き足差し足で這いまわっていたのはやっぱり田植えが終わって夏休みに近い頃だったように思う。 これまた現在も生息していれば保護されるくらいに貴重な魚となってしまった。 |