ちくさ川 | 初めて竿を出す川は様子がわからず、釣具店やオトリ店のオヤジに聞いてみるしかない。このちくさ川も大阪からは日帰りできそうやとスポーツ新聞を頼りにフンパツして高速に乗った。 たしか“てんぐ”と書いてあったはずで、喫茶店のような店で日釣り券とオトリを購入し、近くの瀬を教えてもらって入川する。するとその瀬肩から瀬尻まで先行者が密集し、とても後からごめんなさいよと入れそうもない。「なーんだ、上流の開きの方が空いてるじゃん」とそちらでオトリを泳がせるが、1時間経っても2時間たってもコツリともこない。生憎すこしササ濁りの為魚影が見えず、1度だけ目印が飛び跳ねてさてこそと寄せてきたらこれがくそんぼのような魚体のでっけー魚。所変わればくそんぼもでっかく育つのか?とも思ったが、後から“たかはや”という種類だと知った。やはりヒトが竿を出していないわけで、この川は高速道路の工事の濁りが入って底石に泥が被り、限られた瀬の石のみにアユが居着くらしかった。午後から帰る釣り人がいたのでその後へ入って、“背鈎”やら“胴ククリ”やら弱ったオトリに秘術を尽くしてやっと野アユをGET。その後ようやっと釣りらしくなり、二桁超えたところで納竿。 ここは海から遡上する稚アユで有名やったらしいが、度重なる堰堤工事で汲み上げをしないとアユがいなくなってきたと知った。その後度々ちくさ川の記事を目にしたが、放流アユが主体となって釣り味が落ちたとかなんとか良い話題には上らなかったと記憶している。ここも一度きりの釣行となった。 |