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  研修医の感想コーナーH26〜H28


【 H26〜28年度に研修された方の感想です。】




伊奈拓摩先生(県総合医療センター研修医 H28.8月)


20168月に和良診療所で1か月間の地域研修をさせていただきました。その中でたくんさんのことを学ぶことができました。一番心に残ったのは患者さんの生活に根差した医療でした。普段研修を行っている病院は急性期であり病院にいる間の患者さんの病気を主に見ており患者さんの生活自体には僕自身あまり配慮できていませんでした。和良診療所では訪問実習などを通じて院外での患者さんの問題点や生活の状況から考えていく視点を身につけることができました。通院つとってみてもその交通手段や付き添ってくれる家族などたくさんの問題があることにも気づきました。またケアマネさんにいろいろな自宅に連れて行っていただき生活に根差した介護の現場を体験することができました。和良はとてもとても自然が豊かで名物の鮎もすごくおいしかったです。病院関係者の皆さんをはじめどの患者さんも温かく接していただきとても有意義な時間を過ごすことができました。またの機会に必ず訪れたいと思っています。ありがとうございました。

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谷口友規先生(県総合医療センター研修医 H28.7月)


地域医療研修として5週間お世話になりました。これまで1年間の総合病院での研修とは全く違った研修を経験できました。峠を超えたら思った以上になにもない場所で、こういった場所に住むこと自体も初めての経験でした。和良診療所での地域医療は、やはり患者さんの背景を含めた診療をして一人一人の生活を含めた関わり方が印象的でした。今までの研修生活では診察室や入院ベッドの上でしか患者さんのことを診察したり考察したりすることしかしてきませんでした。そのため、退院してからの患者さんの生活の仕方や患者さんがなんで病院に来たかの理由について考慮することなくただ目の前の病気を治したり、状態を改善させたりすることだけしか考えずに診療していたんだなあということを実感させられました。和良診療所にきて、訪問看護、デイケアに参加したり、ケアマネージャーや医療事務の方の話を聞いたり、廣瀬先生や小林先生と患者さんについてディスカッションしたり、和良の地域においても本当にさまざまなサービスがあっていろんな選択肢があることを知りました。例えば食事、入浴、掃除など生活をしていくうえで様々な障害を抱えている患者さんたちがそれぞれの障害に対して様々な工夫をすることで生活の質を向上させる方法があることを教えてもらいました。もちろん都市部にも同様のサービスはあると思いますが、それぞれのサービスと医療者、患者さんの距離が近くいろんなことがつながっているように感じられました。患者さんにとって診察室など病院に滞在する時間は生活の中のほんの一部でしかなく、その限られた時間の中で私たちは患者さんの暮らし方や考え方を想像するしかありません。だからこそ、病院に受診した理由、手段、希望など診察室の外での患者さんの背景についても考えることは難しく、そういった患者さんの側に立った考え方、生活の裏を想像することが大切だと気付けたことはとても貴重な経験になったと思っています。

最後に、短い言葉では言いつくせませんが、本当に数多くのことを学ばせていただき、感謝しつくせません。本当にありがとうございました。


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中神光君(岐阜大学医学部6年生 H28.6月)


岐阜大学の選択臨床実習で66日から4週間の実習をさせていただきました。せっかくの選択実習だったので、一度は地域医療の現場を見てみたいという気持ちが半分と、単に楽しそうということでやってきたのですが、今となっては選んで本当に良かったと思うばかりです。先生方にいろいろ教わりながら、地域医療の現場を実際にみることができ、また巡回バスに乗って和良を巡ったり、自分で訪問診療したり、なぜか健診を受けさせていただけたりと一風変わった実習もあって、毎日が新鮮でした。その中で地域医療とは何なのか、地域ですべき医療は何なのかを見て考えることができ、今まで見てきた医療とはまた違う世界を知ることができました。また、さまざまなコメディカルの方々にレクチャーしていただき、今までお話しすることがなかった職種の方ともお話ができたので、それもまた非常に良い経験でした。また真面目な実習だけでなく、研修医の先生方と蛍を見に行ったり、病院職員の方々とバレーをしたり、和良の人たちと健康について勉強、交流したり、美味しい和良鮎を食べたりと本当に楽しく過ごせました。後輩にもぜひおすすめしていきたいと思いますが、自分自身もまた医師になってから学びに来たいと思いました。1か月間、ありがとうございました。


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鳥居寛先生(木沢記念病院研修医2年 H28.5月)


地域医療についてよくわかっておりませんでした。恥ずかしながらDr.コトーの世界しか知りませんでした。今まで専門的な医療を追求する大病院に学生時代からいたため、病気自体を見ることが多くなっておりました。もちろんそれはそれで専門性を高めていくことも大切な医療だと思うのですが、和良地区の地域医療に関しては地域住民の健康を支えることに重きを置いていると思いました。住民の生活環境、交通手段や食料の買い出しなど、また家族関係についても熟知し病気だけでなく生活していく上で何が問題になるのかを追求していました。診療所まで行きづらい患者さんに対しては、訪問診療にてフォローしていき、老健の利用者さんに関しても状況を把握しており病院に来た患者さんを診察、多くの入院患者さんを管理するという医療との違いを感じました。病気を予防する取り組みに関しても積極的であり、診療所と市役所とが地域住民の運動をサポートしたり生活状況の統計を取っておりました。生活に少し介入し数十年単位の統計の変化を見ていくのも面白く思います。和良診療所の穏やかながら強い情熱を感じ、地域住民の信頼を得ている様子を伺えました。短い期間でしたが貴重な研修をさせていただき本当にありがとうございました。今度は鮎釣りを学びに伺います。


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近藤真未先生(東京北医療センター研修医 H28.4月)

私は初めての岐阜県和良町だったのですが、山々に囲まれ澄んだ水の流れる川が流れ、川沿いには住民の方々と時を共に過ごしてきた大きな桜の並木がある自然豊かな地域でした。研修では外来の見学だけでなく実際に問診や診察をさせて頂いたりと地域における医師の役割について学ぶと共に、コメディカルの方々がどのように和良町の医療を支えているかも学ばせて頂くことで病院全体での和良町に住む方々の健康を守るという職員の方々の心の温かさや志の高さを感じました。また、病院から飛び出して住民バスや観光などの時間も作って頂き、和良町は自然が豊かであるだけでなく旧石器時代からの歴史も大切に残されており、住民の方々が和良町を愛されているということがとても伝わってきました。医療者の一人としてではなく住民の一人として和良町を体感することが出来たのは、地域の医療を考えるうえで住民の方々の気持ちに寄り添う為にとても必要なことであると感じました。1週間という短い間でしたが多くの経験をさせて頂き、廣瀬先生をはじめとする診療所の職員の皆さんだけでなく地域の皆さんもとても暖かく対応して頂き、本当にありがとうございました。


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吉岡 優先生(東京北医療センター初期研修医 H27.6〜7月)


私は1年目の9月と2年目の67月の計3ヶ月間研修させていただきました。2年目は外来と訪問診療をベースに研修し、様々な患者さんと接する機会がありました。バックグラウンドにまで思いを巡らせることが大切であることは前々から承知していましたが、患者さんの置かれている状況にどうやってこちらが合わせていくかに心を砕きました。検査が必要だけれど自宅からは出られない人、診療所に行くことすら拒み続ける人、敗血症でも自宅でできるだけの治療をしたいと願う家族…地域は都会に負けないくらい難しい状況におかれている方もいて、医療者としての葛藤がありました。また少なからずお看取りの時もやって来て、私がいる間に終末期の患者さんが数人亡くなりました。自宅で最期を迎えるまでのプロセスは壮絶なものがあり医療者としてできることは何か、とても考えさせられました。診療所はたくさん検査ができるわけではないので、病院にいるよりも自らのアセスメント能力が問われる現場です。自分にはまだまだ足りないなぁと痛感させられ、それが勉強のモチベーションになりました。また毎週抄読会があるので、EBMも気軽に学べて気軽に論文を読めるようになること請け合いです。他にも「自宅での介護負担に関する調査研究」といったフィールドワークのお手伝いもできました。病院で学んだことを診療所で活かす、あるいはフィードバックを得るという相互作用があるので和良での地域研修はとてもおすすめです。また季節の移ろいを感じながらの研修というのも大きな魅力のひとつではないでしょうか。朴葉寿司、蛍狩り、鮎釣り、郡上踊りなど、和良でしか経験できない季節ごとの催しも存分に楽しめました。和良は私の原点を思い返させてくれた場所です。いつかまたもっと成長した姿をお見せできるようこれからも頑張ります。
最後になりますが、一緒にバレーボールをしたり夜な夜なジョギングをしたり、わいわい飲んだり食べたり、温かく迎え入れてくださった診療所のすべてのスタッフの方々に厚く御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。


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猿渡凌君(自治医科大学医学部 H27.9月)


1週間和良診療所でお世話になりました。診療所とはいっても入院病棟もあり、老健、福祉センターなど医療・保健・福祉が一体となった大きな複合施設で、初めて来た時には驚きました。医師をはじめ、看護師、薬剤師、放射線技師、臨床検査技師、理学療法士、栄養士、介護職員など多くのスタッフがおり、自分がイメージしていた地域の診療所とは大きく違っていました。なかでも印象に残ったのは予防に力を入れているということです。地域の懇親会などで住民に健診を促し、福祉センターで診療所の先生方が自ら健診を行い、その結果を複数の医師でフィードバックするという体制が大変効率的でいいなと思いました。病気になった人をどうにかしようとするのではなく、病気を未然にまたは早期に見つけようとするその取り組みはまさに地域住民の健康を守っているものでした。僕自身も実際に健診を受けさせてもらいましたが、病気になってからの治療に比べれば大した苦痛もなく受けることができたので、やっぱり受けるべきものだなと思いました。また、和良には日本一の鮎がいます。巡回バスの運転手さんのご好意で、塩焼きを2匹ほどいただきました。頭から丸ごといただきました。大変大変美味しかったです。感動しました。これほどまでに美味な鮎がいるのかとたいそう驚いたものです。短い期間ではありましたが、有意義な実習を体験できました。ありがとうございました。またお伺いできる日を楽しみにしております。

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澤ききょうさん(自治医科大学医学部4年生 H27.9月)


この度は実習を受け入れてくださり誠にありがとうございました。一週間という短い間でしたが、どの実習も学ぶことが多く密度の濃い時間を過ごすことができました。実習を通して感じたことが大きく2つあります。1つ目は人と人との距離が近いということです。診療所や病院は普通なら非日常の空間です。にもかかわらず、和良診療所では患者さんが待合室で談笑されたり、診察中も笑顔でやりとりしている場面が多くアットホームな雰囲気を感じました。2つ目は患者さんの診療には幅広い知識が必要であるということです。外来や往診を見学させていただいたのですが、先生方はたくさんの患者さんの病歴を熟知されていて、外来の診察の結果だけでなく過去の病歴についても考えた上で診察されていました。また往診では、外来診察だけでは知ることのできない患者さんの生活の様子や家族の介護の状況や垣間見ることができました。往診した患者さんの数だけ家族の形がありました。治療やサービスの利用にも患者さん合わせた工夫が必要になってくるのです。地域医療では患者さんの病気を治すだけでなく、その後の生活にも働きかけていることがわかりました。自治医大の先輩方が他職種の人と協力しながら住民の健康を守っていることを知り非常に誇らしく思います。勉学に励み一刻も早く医療を必要としている人の役に立ちたいです。また一緒に実習、研修することがあればよろしくお願いします。


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平田麻優子さん(自治医科大学医学部5年生 H27.9月)


8/31〜9/4
1週間、国保和良診療所で研修させていただきました。外来見学だけでなく地域実習ならではの訪問診療や訪問看護の研修もあり、和良の方々の生活や伝統、診療所の先生がいかに地域住民の方々に信頼されているかを感じることができました。診療所は医者だけが働いているわけではありません、看護師や薬剤師、栄養士、事務の方々などいろんな職種で運営させています。和良診療所での実習では、老健入浴など、医師以外の職種の方々の研修やお話を聴くこともでき、大学の実習では勉強できないこともたくさん学ぶことができました。また、「在宅支援マイスター養成塾」「下沢地域医療懇話会」などの勉強会にも参加させていただき、病院では学べない地域医療の問題点と取り組みについて学ぶことができました。地域医療をする上でどんな知識や技能を養えばいいのか、またどうやって地域住民全員の健康を支えるのかなど、ただ闇雲に教科書に向かっているだけではわからないことをたくさん吸収できた1週間となりました。廣瀬先生をはじめ、和良診療所で勤務されているすべての方々、誠にありがとうございました。


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児玉一貴君(自治医科大学医学部年生 H27.8月)


大学の実習カリキュラムの一環として、平成
27824日から5日間、国保和良診療所、和良介護老人保健施設で研修させていただきました。この和良での5日間の実習カリキュラムで得られたことは、「多角的な視点から地域医療を知ることができた」ことでした。外来診察における診断プロセスの考え方、糖尿病、高血圧症、その他疾患の長期フォローの考え方、レビュー(1日の患者振り返り)での検査所見の見方、論文の読み方など医療を行う上で必要な知識について満足いく指導をしていただきました。しかし、それ以上に学んだことは、医療保険、介護保険などの保険制度、病院経営に必要な医療事務などの話をケアマネージャーさんや医療事務の方からしていただけたことでした。地域医療を行う医師に必要なことは、単に診察、診断、治療ができる医師ではなく、そのほかにこれらの制度を理解した上で今後の治療方針を展開していくことでもあると思いました。和良ではこのようなシステムが機能しているからこそ、在宅医療やデイケア、老健への入所など迅速に、幅広く対応できているのだと思います。今回の研修では特にそのような和良の医療、福祉のシステムを支える様々な職業の方がいるということも身近に感じました。これらのことを含め、地域性やその他医療福祉について知ることができました。今回の実習でご指導していただいた先生、職員、スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。


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片野拓馬先生(松波総合病院研修医2年 H27.8月)


私は今回、初期研修プログラムの一環の地域研修として和良診療所での研修を選択させていただきました。恥ずかしながらこれまで学生時代も含め地域医療というものにあまり携わることがなく、どういったものか全くイメージがありませんでした。そんな中での1か月間は、今までにない視点や考え方の発見の連続でした。大きく感じたポイントは、家に帰った後の患者さんとの関わり、その生活に実際に足を踏みいれることができることです。この視点に立つと今までの自分の考えの浅さに気づかされます。もう一つはこの和良診療所ではすべての医療にかかわる他職種と「顔のわかる関係」以上に「いつでも相談できる関係」があります。これは今まで壁があり知ることができなかった自宅に帰った患者さんの生活を支えている他職種の視点に立って考えることができる貴重な機会でした。まだまだここで初めて気づいたこと、学んだことはたくさんあります。一般的に初期研修は急性期病院で行われますが、ここにはそこでは学べないがすべての医師に必要であると思われる基礎の一つがあると感じました。これからの研修にこられる全ての医療関係者に是非ともおすすめさせていただきたいです。



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栃村亮太君(自治医科大学2年 H27.7月)


722日から3日間、大変お世話になりました。私は今回、地域包括ケアシステムの勉強ということで、和良診療所を訪ねさせていただきました。和良での実習は、3日間という短い期間であることや私がまだ2年生であるために医学的知識に乏しいということを配慮してくださったスケジュールになっていて、地域包括ケアシステム体系の勉強としてはもってこいでした。中でも、まめなか和良21プランがとても印象に残っています。このプランは医療従事者の熱い思いだけでなく、住民の方の多大なる協力のもとに成り立っているということに感動を覚えました。地域包括ケアを勉強していると、近年たしかにあちこちの地域で“住民の方主体でやろう”ということをよく聞きます。しかし、結局は医療従事者が中心となってしまったり、とりあえず住民の方を主体にしただけで活動が結果に結びついていなかったりする地域が大半だと思います。ところが、この和良ではそれが成功していて、さらには10年も前から行われているとのことでした。そのことに驚く私は、診療所長の廣瀬先生から「この医療体制を続けていくことに意味がある、続かなかったら意味がない。一人でやっているだけでは続かない。住民の方を巻き込んで全員でやることに意味がある」というようなことを伺い、システムを構築するということよりも“続ける”とうことに視点を置いておられるところに先生の思考の深さを感じました。そして何よりも、この和良でこのような地域包括ケアが継続していることには、診療所(県北西部地域医療センター)で働いている方たちの熱い思いがあるのではないかと思います。今回私のさまざまな実習を担当してくださった各担当者のみなさんは、いきなり和良診療所に飛び込んできた私に熱く、親切にみなさんのお仕事を教えてくださいました。みなさんが熱心に教えてくださるので、一つ一つの実習がすごく楽しくて、3日間があっという間でした。そして、実習のときにたった一度お会いした住民の方たちに「昨日会った人だね」と言われたときはすごくうれしくて、「地域医療っていいな」とあらためて思いました。もっと勉強して、医学的知識を身に着けたときにはもう一度、和良を訪れさせていただきたいです。3日間という短い期間でしたが、大変ありがとうございました。

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戸邉駿一君(岐阜大学医学部年生 H27.6月)


4週間大変お世話になりました。お忙しいところたくさん指導していただきありがとうございます。へき地医療と聞くと、「文明から隔離された遅れた医療」と思う人がいるのではないでしょうか?私自身も和良診療所で実習するまで、そのような考えが少しはありました。しかし、和良診療所で実習する中で「多くない医療資源の中いかにEvidenceに基づいた医療を実施するか」という医師の姿に感銘を受けました。そんな先生方に熱心に指導していただき、たくさんの知識と経験を得ることができたと思います。外来、訪問診療、出張診療所、EBM、健康作り活動などたくさん学ぶことができました。へき地医療でしか経験できないことがたくさんあり、自分が医師として成長していくための大きな糧になりました。それに加えて「医療とは何か?」と考えさせられる体験も多くあり、精神的にも成長することができたと思います。和良の人たちは、スタッフの方も住民の方も優しい人ばかりで毎日の実習を楽しく過ごすことができました。たくさんのことを学ばせていただいた和良診療所の先生方・スタッフ方に多大な感謝をしております。


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中村桃子先生(岐阜大学病院医学部付属病院初期研修医 H27.6月)


 平成2761日から5週間、私は県北西部地域医療センター国保和良診療所で研修をさせていただきました。医師になってから松波総合病院で14か月研修したあと、はじめての外病院での研修であり、また地域での研修ははじめての経験でした。2週間は先生方が決めて下さったカリキュラムで研修したあと、残り3週間は在宅や診療所での診察を中心に研修をさせていただきました。印象に残っていることは、先生方やスタッフの方々が、患者さんの疾患だけでなく、患者さんのADLIADLや家族背景、生活背景などをしっかり把握しており、また今後の方針を決めるために積極的に家族やスタッフと話し合いをされている姿でした。あまり、自分が1年間研修をしていて、患者さんが「帰ってからも暮らせるのか、どう暮らしていくのか」を考えられていなかったと思い、本当に反省しました。また地域との懇話会も積極的にされており、廣瀬先生が「医師が主体ではなく、住民が主体でないと地域の健康づくりや地域医療は継続できない」という言葉がとても印象的でありました。和良がとても住民健診などの健康づくりがしっかりされているのは、先生方や地域の方々が60年前から積み上げてきた信頼関係が大きいのだと感じました。他に、論文の読み方や疫学も教えていただけます。自分があまりしっかり論文を読み込めていなかったと思いましたし、解釈次第で論文の結果も変わり、本当に難しいと感じました。そちらの面でも興味のある方にはとてもおすすめです。後藤先生、廣瀬先生、藤川先生、松居先生診療所・健康センター・老健のスタッフの皆様、本当にありがとうございました。



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西尾友里先生(東京北医療センター初期研修医 H27.4月)


 平成274月の1週間、和良診療所で研修をさせていただきました。どのような地域だろうと少し緊張しながら和良に到着しましたが、透き通った川と満開の桜の美しさに、すぐに緊張がほぐれました。研修では診療所スタッフの方々、住民の方々とお話する機会を多くいただきました。和良の方は皆様やさしく穏やかで、和良の良いところも困っているところも素直に話してくださり、地域医療の良さ・問題点を知ることができました。特に印象に残ったことは和良地域の団結力・一体感です。近所同士の付き合いが深く一人で生活しているというより地域全体で生活している印象で、多くの助け合いや思いやりをみることができました。また、診療所スタッフの方同士の垣根も低く、連携して皆で患者さんを支えていることがよく分かりました。都市部では医療者も患者も人数が多く、患者さんそれぞれの生活や家族背景を把握しながら寄り添って診療することは難しいことのように思います。和良での診療を見て、患者さんの生活に寄り添って診療していくという本当の姿勢を知ることができたように思います。1週間という短い期間ではありましたが、充実した時間を過ごすことができ、大変勉強になりました。東京に戻っても、和良で学んだ地域の良さを忘れることなく研修に励みたいと思います。廣瀬先生、松居先生をはじめ、診療所スタッフの方々、住民の方々、本当にありがとうございました。 


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田中希央先生(東京北医療センター初期研修医 H27.2月)


東京北医療センター初期研修医の田中希央です。平成2511月、平成 2612月、1 月の3か月間和良診療所で研修させて頂きました。はじめての地域、はじめての病院に最初は不安でしたが、あたたかい先生方、スタッフの皆様、和良の住民の皆様に囲まれて、楽しく充実した研修生活を過ごすことができました。和良診療所では、先生方とスタッフの皆様が一緒に、和良の住民の皆様の健康と生活を支えていらっしゃいました。医師になってから、多職種連携、心理社会的背景の理解、予防医療という言葉を耳にする機会は多く理解しているつもりでした。しかし、和良診療所での研修を通して、その重要性を心から再確認し、その実現の難しさと必要性を感じ、自分も和良診療所で行われているような医療を提供できるようになりたいと思いました。研修医として日々に追われる毎日でしたが、私自身が医師になりたいと思った初心を思い出すことができたように思います。3か月間を通じて、和良という地域、和良診療所がとても好きになりました。和良診療所で学ばせて頂いたことを忘れずに、これからの医師としての道を歩んでいきたいと思います。先生方、スタッフの皆様本当に有難うございました。


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福山唯太先生(東京北医療センター初期研修2年 H27.2月)


平成271月の1ヵ月間、和良診療所をはじめとした地域医療センターの諸施設で研修をさせていただきました。はじめて和良に足を踏み入れた時は雪の深さに驚かされ、用意していただいた部屋の寒さに1ヵ月やっていけるのだろうかと不安が胸をよぎりました(もちろん結果的に宿舎はとても快適でした。ありがとうございました。)。まず最初の2週間は施設のスタッフの方々に各施設の案内をしていただいたり、和良の各地域をバスで回ったり、先生方について外来・訪問診療を見学させていただいたりと和良診療所やその他の診療所、そして和良のことを知るということに重点を置いて研修をさせていただきました。2週間で各施設を回っていると、「ここの旦那さんは〜」「あそこの隣の家は〜」「あの家は去年大変だったのよ〜」とスタッフの方々はほとんどの患者さんのことをよく知っていているのが非常に印象的でした。どこの地域のどういう家に住んでいて、家族は何人で。。。そんな話を聞くたびに「患者さんの背景まで診る」と分かっていたつもりでも、普段診療をする上では実は患者さんの背景など全然考えられていない自分に気づきました。そしてせっかくここで研修するなら「この患者さんのことなら誰よりも知っている」と言えるようになりたいと思い、先生方から訪問診療の患者さんを一人担当させていただきました。残り2週間は少なくとも週3回は関わると決め、お邪魔しすぎかなとドキドキしながら訪問を繰り返しました。初めはあまり口数の多くなかった家族の方も、訪問を重ねるごとに徐々に色々と家族のことや今まで歩んできた人生について語ってくれるようになり、最終的には病院のスタッフの方々さえも知らなかったという話まで聞き出すことができました。少しだけ患者さんの背景を含めて診るということや患者さんとの距離を縮めるということが実践できた気がして、初期研修医という時期にこういった研修ができたことを幸せに思いました。今後これからの医師人生でこれほど短い期間に濃密に患者さんと接することはないでしょうが、今回和良で学んだ「患者さんの背景まで診る」ということをこれからはより意識して残りの研修期間、医師人生に活かしていきたいと思います。後藤先生をはじめ和良診療所のスタッフの方々、そして和良の地域の皆様、とても充実した1ヵ月間を本当にありがとうございました。



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西村沙織先生(岐阜大学付属病院研修医 H26.6月) 


 私は、20146月の1ヵ月間、和良診療所で研修させていただきました。最初の2週間は、先生が組んでくださった予定に沿って、薬局実習やリハ実習などを行い、多職種の方に和良の地域のことや仕事のことを教えていただきました。大学病院では薬剤師の方や理学療法士の方と関わる機会がなかったので、非常に勉強になりましたし、多職種の方が様々な方向から地域を支えているということがわかりました。残りの2週間は在宅の患者さんの訪問診療や訪問看護、往診に同行させていただき、一連の経過をみさせていただきました。特に、ある患者さんの転倒によるけがの処置に何度か訪問し、最終的に創部もきれいになり、顔も覚えてもらえたのが印象に残っています。また、入院の患者さんも担当させていただき、その患者さんが抱える問題点を医療の面からだけでなく、退院後の生活やこちらからできるサポートについても考えることができ、病気だけでなく患者さんを様々な面から支えていくことが必要だと学びました。今回の研修では、大学病院とはまた違う環境で、違う背景を持った患者さんやその家族さんと関わることができ、のんびりした中に刺激もある充実した4週間を過ごすことができました。最後になりましたが、先生方、スタッフの皆さん、ご指導いただきありがとうございました。


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